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高齢者と薬/リスクマネジメント~高齢者に多い症状~
リスクマネジメント~高齢者に多い症状~として11回目の今回は、高齢者と薬についての紹介です。


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高齢者と薬


薬は肝臓で代謝された後、全身に分布されます。また、一部は胆汁となって再び腸管に入り、再吸収されたり便として排泄されたり、腎で尿として排泄されます。


《加齢と吸収》
加齢に伴うPH上昇や消化管運動低下などによる吸収の低下が示唆されていますが、一般的には加齢による吸収率の低下は顕著ではありません。

肝臓は加齢により重量低下、細胞数が低下するため、肝による酸化、還元加水分解能力も低下し、薬物代謝も影響を受けます。

また、加齢は、腎臓の機能低下や腎排泄型薬物などに影響します。


《加齢と薬物反応》
一般的には加齢により薬物に対する反応性が高くなるとされています。

特に鎮静剤や睡眠薬などの中枢神経に作用する薬は、効果が強く出やすいので注意が必要です。


《多剤併用》
高齢者は複数の疾患を有することが多く多剤併用の機会が増えます。多剤併用は、薬の相互作用による種々の副作用出現の可能性を高くします。


《薬と問題点》
高齢者が薬を使用する際の問題点として、生理機能低下(嚥下能力、手指機能低下、視力低下など)により、薬が飲み込みにくい、薬袋があけにくいなどのを症状があります。また、理解不足により、服用法の誤りも多くなります。

薬が体の中に入る経路としては、経口、注射、吸入、経皮などがあります。

経口服薬では、十二指腸、小腸で吸収され、門脈を通じ肝臓へいきます。


《高齢者に多い問題点》
1)嚥下能力低下
  錠剤・カプセル剤などが飲み込みにくい、粉剤が気管へ誤入する
2)手指機能低下
  薬を取り出しにくい、袋を破りにくい
3)視力低下
  薬の判別がしにくい、印刷が見えにくい
4)理解力低下
  用法の誤り
5)その他
  服用忘れ



**********(以上、Q.O.Lサービス、月刊デイ2004.11月号より引用)*****
歯の老化/リスクマネジメント~高齢者に多い症状~
リスクマネジメント~高齢者に多い症状~として10回目の今回は、歯の老化についての紹介です。


******************************(以下引用)**********


歯の老化


【高齢者の歯と口】
他の多くの部位と同様に「歯」も加齢と共に変化します。
歯の形態的変化は、生活環境変化や疾病などによる個人差が大きいのが特徴です。


《歯の色の変化》
乳歯は白色に近く、若年者が青色、壮年期には赤色が入ります。一般的には、加齢と共に黄褐色になり、明度も落ちてくるのが普通です。これは、エナメル質に、食物などの外来性色素やフッ素と共に石灰塩がその表面に付着するからだといわれています。象牙質とセメント質の肥厚も関係しています。


《磨耗》
咀嚼運動による咬耗、歯ブラシによる過度または不適当なブラッシングよる磨耗、パイプなどによる器械的磨耗などがあります。

過度の磨耗は、知覚過敏、舌や頬粘膜の褥瘡、繊維腫などの2次的合併症を引き起こします。


《欠損》
歯に対して歯ブラシを水平方向にして磨くと歯頚部にクサビ状欠損を起こします。歯磨粉の多用により欠損は促進されます。


《象牙質の変化》
歯髄腔では、不正象牙質の増生や象牙質痛の形成、根管セメント質の添加などにより容積が減少します。


《歯髄の変化》
歯髄に分布する血管の減少より、歯髄に変性、萎縮、壊死が起こります。変性の主なものには、石灰変性、硝子様変性、脂肪変性、繊維様変性などがあります。また、加齢に伴い歯髄の再生能力も低下します。



【老化】
《歯肉組織の老化》
歯肉の加齢的変化はあまり著しいものでありませんが、食物残渣やブラッシングなどの機械的、温熱的、科学的刺激は変化に大きく影響します。

このため、個人差が大きい歯肉の加齢的変化を明らかにすることは困難です。


《顎骨の老化》
顎骨の老化に大きく関係するのは、歯の残存状態で、老年になって歯が喪失した場合は、顎骨組織に急激な萎縮性変化が起こります。

有歯顎では著変はありませんが、無歯顎では歯槽突起部の吸収のみでなく、下顎角の鈍角化、下顎底の吸収がみられ下顎切痕も深くなっています。


《歯の喪失》
健康な高齢者では、残っている歯が、男性16.7本、女性18.2本であり、在宅の寝たきりの人や老人ホームは人達に10本以下と有意な差があったとの報告があります。


《咀嚼能力と身体状態との関係》
咀嚼能力が良いグループが、握力や平衡機能、骨塩量などの状態が良いとの研究報告がなされています。



**********(以上、Q.O.Lサービス、月刊デイ2004.11月号より引用)*****
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