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ガンとの闘病に対し患者と医師で異なる価値観
東京大学医学部付属病院放射線科と緩和ケア診療部が、がん患者、一般市民、医師、看護師を対象に「望ましい死のあり方」や「死生観」についてアンケート調査を行ったところ、患者の81%が「さいごまで病気とたたかうこと」を重要視しているのに対して、医師は19%しか最後まで闘病することを重要と考えていないことが明らかになった。

調査は2008年、がん患者450人、東大病院の医師155人、看護師470人、ランダムサンプリングされた東京都一般市民1000人を対象に実施され、がん患者310人、医師109人、看護師366人、一般市民353人から回答を得た。その結果、「からだに苦痛を感じないこと」など、がん患者、一般市民、医師、看護師ともに重要だと回答した項目がある一方で、「さいごまで病気とたたかうこと」「やるだけの治療はしたと思えること」などはガン患者、一般市民で重要と回答した割合が高いものの、医師や看護師では重要と回答した割合が低いことがわかった。また、「残された時間を知っておくこと」について、医師では重要と回答した割合が89%と高かったが、がん患者は69%と医師ほどは重要ととらえていないことなども明らかになった。

宮下光令・同大学講師(緩和ケア看護学)は、医療者の価値観とガン患者や一般市民の価値観が必ずしも一致していないことを挙げ、「東大病院はアグレッシブな治療を行う医師が多い。その点では『最後まで闘う』ことを望む患者の希望にそっているが、一方で、医師は亡くなる患者を何例もみてきている。告知の問題や残された時間をうまく使うための選択肢の提供といった観点において、今後は患者とさらにコミュニケーションを図っていく必要がある」と述べた。

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